とある電車の解体事情

西武鉄道新宿線 新101系快速急行
電車は役目が終わると廃車になります。多くは産業廃棄物として解体されます。
解体場では重機やバーナー等を用いてスクラップにされ、素材単位に分別されてリサイクルされます。
廃車車両の解体場までの輸送方法や解体手順は各社の事情によって異なります。

  • 車両基地に解体業者を呼んでスクラップにしてもらう。JR東日本,東京メトロ,京成等
  • 車両基地等で車体をバーナーで二分割に溶断し、トラックに載せ解体場まで運ぶ。小田急,京王(京王線),西武等
  • 陸送で車体丸ごと解体場へ運ぶ。伊予鉄,東急,京王(井の頭線)等

それでは西武新101系の解体風景を。
以下解体画像につき耐性の無い方は注意。

電車の墓場 - 西武新101系
車輌基地で半分にカットされトラック2台に載せられ、解体業者までやってきた新101系。
西武の場合は車紋・車番の塗り潰しや撤去は行っていないようだ。
窓や内装部品の撤去が行われている最中で火花が散っている。
電車の墓場 - 西武新101系
山のように積み上げられたドアや網棚などの内装部品。

電車の墓場 - 西武新101系
内装部品の撤去が終わると、アスベストの撤去が行われるようだ。
アスベストを空気中に飛散させないようビニール養生されている。

電車の墓場 - 西武新101系
工業地帯の一角で一生を終える。

電車の墓場 - 西武新101系
主電動機が無造作に積み上げられ、錆色の山の中に黄色い外板が見える。
お疲れさまでした。