2011年3月23日、若葉台検車区内で京王電鉄6000系6022F クハ6722・クハ6772の搬出が行われた。
左折レーンを走るクハ6772の先頭部。
京王重機に搬入され保存が噂されている初代Tama Zoo Trainこと京王6000系6022F搬出の様子を。
この日の作業開始時間はいつもより早かった。
若葉台に到着時点でクハ6772の溶断は終っており、トラックへの積み込みが行われていた。
半分になった車両を支える為に、ドラム缶がウマとして使われている。
また、今回の搬出は鉄骨を組んだ吊具を使い、ワイヤーを車体下部に通されての吊り上げだった。
いつもの搬出と方法が違う。
【参考】2010年9月のクハ6767搬出時の写真。
普段の6000系解体搬出時はドアや窓枠にワイヤーが通されていた。
廃回後にこのように入換が行われ、顔を合わせたクハ6772とクハ6722。
北野事業所では背中合わせになるんですよね。
クハ6722は溶断作業中。バーナーからは炎が。アイボリーの車体についた煤が痛々しい。
先頭側の側灯、後側の種別・行先幕枠は切り抜かれていた。
クハ6772の運転台側がトラックの荷台に載せられる。
ワイヤと車体の角が接触する部分にはゴムが当ててあったり、作業も丁寧に行われていたと記憶している。
運転台側の前面と側面KEIOロゴが塗りつぶされていないことに気づく。車体番号プレートも付いたまま。
今までならべっとり黒いペンキが塗りたくられていたのに。
クハ6722の後半分が解体場へ向け出発。
この車両の側面方向幕枠は残っていたが、KEIOロゴは塗りつぶされている。妻面のプレート類は撤去済み。
多摩動物公園の広告は手がつけられていない。
切断面は専用の鉄板でふさがれる。これは今までの作業でも行われている。
リアル「Bトレ」。台車のボルスタアンカ受けがバッサリ溶断されている。
車内にはスカートなどの部品が積んである。
クハ6722の後半分が解体場へ。後ろのメッキパーツを多用したトラックは廃棄される台車を積んでいた。
クハ6772先頭部の後方を走ってるトラックがアオリを開けていたので積荷を撮影。
台車と連結器、エアタンクなどを積んでいた。連結器には使用と書かれている。
これらの部品は6000系先頭部と同じく京王重機整備北野事業所へ搬入された。
クハ6722。この時は北野事業所へ運ばれていくとは思わなかった訳で。
何処に保存されるのかは分かりませんが安住の地が見つかるといいですね。