京王電鉄井の頭線3000系3029F 運用離脱までの軌跡

2011年6月下旬に京王電鉄井の頭線3000系3029Fが運用離脱し廃車された。
3079-3129は解体業者へ陸送され、残りの3779-3029-3729は伊予鉄譲渡のため京王重機整備北野事業所へ陸送された。
京王電鉄井の頭線3000系 3029F
色づいたアジサイの横を颯爽と通過する3029F。
この組み合わせも見納めに。

2011年6月8日

京王電鉄井の頭線3000系 3029F
洗車中のクハ3729。側面は洗車機で自動的に磨かれるが、前面は手作業となる。
作業台に乗った係員によってフロントマスクが丁寧に磨かれていく。
京王電鉄井の頭線3000系 3029F
磨き終えたらマスクを水道ホース直結のブラシで洗剤を洗い流す。
こうして井の頭線の電車は清潔に保たれているのだ。

2011年6月19日

京王電鉄井の頭線3000系 3028F 3029F 関係者向け撮影会
この日は関係者向け撮影会が行われた。

2011年6月22日

京王電鉄井の頭線3000系 3029F
26運行を走り終え入庫する3029F。
最終営業運転は23日の26運行だった。月曜日から4日連続で3029Fが運用入りした。
24日は1005Fがセラジェットを取付工事を終え、1010Fが検査を出場し、それぞれ運用復帰したため、
3029Fの出番は無く5番線の久我山方に留置されていた。

2011年6月25日

富士見ヶ丘検車区
70運行撮影後に車庫横へ向かうと3029Fは21番線に留置されていた。

2011年6月27日

京王電鉄井の頭線3000系 3029F
27日朝、車庫横の遊歩道を歩いているとMGの音が聞こえてきた。
3029Fがパンタを上げている。入換運転士が乗り込んだのが見えた。
もしかしたら今日は営業入りするのかもしれないとかすかな期待をする。
京王電鉄井の頭線3000系 3029F クハ3719
車輪を軋ませながらこちらに迫って来る。13番線に2009年3月から留置されているクハ3719と顔を並べた。
3029Fこのまま折り返し本線に出るのだろうか。できれば出てほしいと思った、が。
京王電鉄井の頭線3000系 3029F
そんな期待むなしく19番線へゆっくりと吸い込まれる3029F。
遅いテンポの金属的なジョイント音が辺りに響く。
京王電鉄井の頭線3000系 3029F
2011年6月27日7時34分、方向幕の明かりが消えパンタグラフが下げられた。