井の頭線3000系の動きを振り返る【2011年前編】

本日除籍のようで部品撤去が始まっていました。ありがとう3000系。
京王電鉄井の頭線3000系 3028F 0102

【関連】京王電鉄井の頭線3000系 3028F 1運行に充当される – 2011年1月2日

3000系の2011年は1月2日の1運行から始まった。正月突如急行運用入りした3000系を見て驚いた。
撮影はいつもの高井戸1号で。急行吉祥寺行きの営業列車はこの時が最後だろうか。
本格的に3000系を撮り始めた時は色とりどりの電車を撮影出来たが、2011年まで残ったのは28Fと29Fの青色系コンビだけ。
ここは上りも下りも同じ場所から撮影でき、さらに踏切の柵に腰掛けられ、横着しながら撮影出来る貴重なポイント。
錆取回送が来るまで運用調査がてら撮影するのに丁度良い。ただ夏場は蚊が多い。

未公開画像を中心に集めました。それでは今年6月まで季節ごとに振り返りましょう。

【冬】2011年1月~2月

京王電鉄井の頭線3000系 3029F 0215
雪の積もった日は普段より撮影者が増える。そんな自分も白い絨毯の上を走る電車を撮りに行く。
下の記事中の写真は26運行の1往復目。2往復目に差し掛かると太陽が顔を出し、屋根に積もった雪も溶けていた。

【関連】京王電鉄井の頭線3000系 3029F 26運行に充当される – 2011年2月15日

【冬】の錆取回送のコーナー

京王電鉄井の頭線3000系 3029F 0227
2月27日撮影。高井戸1号から上り電車を撮るとこんな感じ。永福町に向けて走る3029F。
いつからか3000系が土休日ダイヤ限定で70運行に定期的に入るようになったので、この頃から再び錆取を撮るようになった。

【春】2011年3月~5月

京王電鉄井の頭線3000系 3029F 0410
撮影は4月10日。清掃工場内に植えられた桜と一緒に春らしく。桜のシーズンの運用は平日朝の26運行と土休日70運行だけ。
今年は井の頭公園の桜との組み合わせは叶わなかった。3000系が珍しく吉祥寺に顔を出したのは、一月後の22運行充当時。

【関連】京王電鉄井の頭線3000系と桜

京王電鉄井の頭線3000系 3028F 0411
4月11日撮影。井の頭線で春を感じられる場所で忘れてはいけないのが池ノ上の築堤で法面が菜の花で黄色く染まる。
ここは付近の高校の通学路となっていて高校生たちが菜の花の香りがする谷を通り抜けていく。

京王電鉄井の頭線3000系 3028F 0414
4月14日撮影。26運行に充当された3028Fを縦アングルで。
ここの菜の花は年々勢いを増しているような。

【春】の錆取回送のコーナー

京王電鉄井の頭線3000系 3029F 0416
4月16日撮影。高井戸駅の下を環八が貫く。渋滞している環八を横目に井の頭線はスイスイ走る。

京王電鉄井の頭線3000系 3029F 0508
5月8日撮影。環八の上に架かる歩道橋より。「安いぞ~でもここは高井戸」

京王電鉄井の頭線3000系 3029F 0505
5月5日撮影。バスに興味が出てきたのもこの頃。譲渡先の伊予鉄道と組み合わせてみようと永福町へ。
伊予鉄セレガの隣には3000系譲渡車が走るアルピコ交通の高速バス。
松電と伊予鉄は譲渡後も3000系を名乗っていて、前面窓がパノラミックウィンドウという共通点が。

京王電鉄井の頭線3000系 3029F  0403
4月3日撮影。清掃工場の煙突と3029F。

【関連】京王電鉄井の頭線3000系 錆取回送に充当される

譲渡先の3000系

伊予鉄道3000系 3008F 0304
3月4日に撮影。3007Fと3008Fの導入で置き換えられた700系搬出の日の朝に撮影した。

【関連】伊予鉄道700系 モハ711 モハ722 廃車搬出陸送 – 2011年3月4日

北陸鉄道浅野川線8800系 8802F 0329
3月29日撮影。北国の3000系を撮りに金沢へ。半世紀近く走る狭幅車もまだまだ元気にやってるようでした。

【関連】北陸鉄道浅野川線8800系 8801F・8802F
【関連】北陸鉄道石川線7700系7701F

【夏】2011年6月

京王電鉄井の頭線3000系 3029F 0608
6月8日撮影。3029F最後の洗車に入る。左隣には同じ色の1008F。レインボーカラーは後継の1000系にも受け継がれた。

京王電鉄井の頭線3000系 3028F 3029F 関係者向け撮影会
京葉線行くのも地味に遠いし今週末も3000系が錆取回送に充当されるかもと淡い期待を抱きつつ錆取前に車庫を様子見。
行ったらラスト2本が並んでいたから即電車に乗り込んで車内から撮影したというわけで。
富士見ヶ丘駅構内には北陸放送が撮影しておりいつもと違う雰囲気だった。
早く来れば急行板と運行番号札付けて行先がコピー旧幕仕様の2編成が見れたとのこと。ぐぬぬ。
ちなみにこの日の70運行は1000系。ぐぬぬぬぬ。

【関連】京王電鉄井の頭線3000系 3028F 3029F 関係者向け撮影会 – 2011年6月19日

京王電鉄井の頭線3000系 3029F 0620
6月20日撮影。沿線のアジサイはよく手入れされていて毎年きれいな花を咲かせる。最後の活躍を見せる3029F。

京王電鉄井の頭線3000系と紫陽花

京王電鉄井の頭線3000系 3029F 0620
6月20日撮影。京王帝都電鉄標記のコアラの警告板と3000系。
踏切の警告版は京王と書き換えられているが架線柱の警告には京王帝都が残っている。
3029Fの最終運用日は、1003Fドア故障のため急遽運用入りした6月23日だった。

京王電鉄井の頭線3000系 3029F
6月27日撮影。入換の為最後の自走。ゆっくりと19番線へ吸い込まれていった。
この後パンタグラフが下ろされ廃車に。検査順序の都合上で3028Fより先に廃車になった。

京王電鉄井の頭線3000系3029F 運用離脱までの軌跡

【夏】錆取回送のコーナー

京王電鉄井の頭線3000系 3028F 0626
6月26日撮影。3000系錆取回送最終日に伊予鉄セレガと。最後の最後に思い描いていたように撮れた。

京王電鉄井の頭線3000系 3028F 0605
6月5日撮影。場所は4月3日と同じ。今回は勾配標を入れて縦で。

京王電鉄井の頭線3000系 3028F 0626
6月26日撮影。来月から節電ダイヤで3000系の錆取回送はお預けということで、70運行らしい赤く錆びた線路を20の車輪が磨いていく場面をチョイス。
現在も節電ダイヤのため3000系の錆取回送はこれ以降行われていない。
節電ダイヤの錆取回送は早朝に設定されており、間合いで運転されているため3000系は充当されなかった。

後編へ続く。