朝の通勤ラッシュ時間帯のマンガライ駅。
ジャカルタ・コタ方面に向かう電車がゴトゴトゴトと重厚感ある音をたて近づいてきました。
屋根には数えきれない程の人を乗せ、開けっ放しの扉から身を乗り出している乗客もいます。
非冷房のエコノミー電車の運賃は補助金のおかげで日本円で約10円からとお安くなっています。
駅に到着するとブカシ線専属で朝夕のみ走るHitachiがいました。
VVVFインバータ制御のステンレス車でありながら、屋根上にグロベンが並ぶ非冷房車です。
日立GTOを搭載しているので京王8000や東急2000のような音をたてて走ります。
ジャボタベックで走るVVVF車は東芝IGBTを搭載した国産車KRL-IとHitachiだけに。
ナマズのような顔をしたVVVF車のBN Holecは引退済み。新車KFW-i9000は未だ営業に就かず。
SIVの故障もよくあるようなので半導体とジャボタベックの相性があまりよくないのでしょうか。
撮影スポットへ向けて犬走りを歩いて行きます。
鉄道会社が何度も屋根上乗車対策を行ってきましたが、屋根に大量の乗客。
パクアン急行氏によりますと今年に入って軍が強制降車をさせているとのことです。
線路市場や駅構内の個人商店に続いて「名物」が見れなくなる日も近いのでしょうか?
感電死や転落死で毎年多くの人が命を落としています。
2011年には感電し黒焦げになった亡骸の写真が掲載された屋根上乗車禁止ポスターが駅に貼ってありました。
かなり衝撃的なポスターでしたが2012年訪問時には見かけず。
後方の窓ガラス保護の金網にしがみついているのを見るとヒヤヒヤします。
変顔編成。ステンレス車でこの車両だけ小窓で鋼製車のような顔つきです。
前2両はステンレス車ですが後ろ2両はシルバー塗装の鋼製車が連結されています。
この編成は正面衝突事故の生き残りを組み合わせたんでしたっけ?
混結編成。Rheosは外見は違えど足回りは統一されているため混結はよく見られます。
2扉車は76年に日本で製造された最古参。中古の千代田線6000系の1・2次量産車の方がこの電車より古いんですね。
ドアに腰掛け、熱風を浴び抵抗制御の直流モーター音を楽しむのも良し。
線路脇からの投石には注意しましょう。
線路上のラッシュは収束しつつありましたが、撮影スポット下の道路を見るとまだ渋滞していました。
乗用車にバイク、三輪タクシーのバジャイ、エクスプレスとブルーバードのタクシー、バスが入り乱れています。
オレンジと青色のくたびれたバスはメトロミニ。運賃は約20円で冷房無し。
ゴツゴツとした硬い乗り心地と南国風味の運転が味わえます。
電車区訪問の時間が近づいてきたので駅に戻ってきました。
露天商の皆様がラッシュが終わったホーム上に集まっています。
掃討作戦が行われている今ではこんな風景は見られないのかもしれません。
05系から吐き出される乗客。2011年に低床ホームにタラップが設置。
駅構内で撮影しているとセキュリティの方から「許可書持ってますか?」とお声掛けが。
日本から来たKRL好きで、これからDipoを訪問し許可書を発行してもらう事になっていますと説明。
納得していただき、電車区訪問時刻のまで撮影することができました。
Kucing氏のブログによると一ヶ月の間でセキュリティが厳しくなってしまったようで…
露天商強制立ち退きのゴタゴタが早く落ち着くといいのですが。