2016年6月初旬、京王電鉄の資材運搬用貨車サヤ912が、総合車両製作所横浜事業所から京王電鉄若葉台車両基地へ陸送されました。
これが新しい座席指定車「京王新5000系」の姿だ!
新5000系の外観はシャープな正面形状、正面のカラーリングに黒を用いたスマートさが特徴ですがどれもあてはりません。
今回陸送された車両は、既存の車両との明確化はばっちりですが、フラットな床面形状、グレーを用いたフレートな感じです。
形式表記板によると型式はサヤ912とのことです。自重は23t。定員の記載は無く、積載量は15t。
15t積めるとなると大型平ボデーと同じぐらい積載できます。
形状は高床トレーラーのようなまな板で、荷台は縞板仕上げ。長手方向と横手方向の中心に白いラインが引いてあり十字を描いています。
四隅には転落防止幌が取り付けられた腰の高さぐらいの柱があり、上から見るとくさび形をしています。
車両長手方向の両端部に脱着可能な黄色い柵が8つずつ取り付けられています。陸送中の落下を防ぐために台枠側面のロープフックと紐で固定してありました。
脱着式の柵が側面に付いているとことから、山手線ホームドア筐体輸送の保線車に近い形状をしていると思います。
柵を重量物のスタンションとして使うと曲がってしまいそうですので、軽い荷物などの固定と墜落防止、乗りたくなってしまう衝動を抑制するために取り付けられているのでしょうか?
鉄道車両の陸送でしたが、高速道路の鋼製橋桁輸送のような「部材感」が強い陸送でした。