2016年6月初旬、総合車両製作所から陸送され、若葉台車両基地へ搬入されたサヤ912が検測編成に組み込まれた。
組成は下り方からデヤ902-サヤ912+クヤ911+デヤ901となりました。
サヤ912の連結器についてですが、上り新宿方は密着連結器でしたが、下り方は棒連結器でした。
デヤ902とサヤ912の分割はないと思われますので、検測は原則4両編成で行うということでしょうか。
クヤ911とデヤ901の連結器は密着連結器だったので、資材運搬時にはクヤを編成から抜くことを考慮しているのでしょうか。
車体については陸送の記事で触れたとおり、まな板形状で側面両端に脱着式の柵があります。
また下り方の柱の側面にはランプのようなものが付いていました。陸送時トラクタ側だった銘板部は新宿方となっています。
台車はボルスタレスのTS-1018Aで、4軸あるうち連結面寄りの2軸が輪重横圧測定用と思われるスポーク輪軸になっていました。
搬入後サヤ912が組み込まれ、ウニモグの牽引で入換が行われました。
クヤとの連結部は密着連結器となっています。車端部にはステップと固定柵がついています。
デヤ902の連結部は棒連結器。分割は考慮されていないようです。
台車は新造しなかったようで予備品を流用したと思われます。東急車両製TS-1018Aを履いています。
デヤ900もそうですが、一部で手持ちの部品を活用することでコストダウンを図っているのでしょうか。
試運転まで一時的に履いているだけかもしれないので、継続して観察する必要があるでしょう。
台枠は車体中央部が高くなるよう円弧を描いているように見えます。積載時の撓みを考慮しているのでしょうか。
床下機器は、海側に低圧端子台箱、空気ダメ、共用機器箱、低圧端子台箱。山側はブレーキ制御装置がありました。
ボルスタレス台車を履いた私鉄の新造貨車が、今後どのように運用されるのか楽しみです。