2018年12月24日、インドネシアKCIに譲渡された東京メトロ千代田線6000系6130Fが、ディーゼル救援車に牽引されPasoso駅からTanjung Priok駅間で回送された。 建築限界など関係ないカオスに迷い込んでしまった6130F。
営団マークと運転台にさよなら装飾を掲げた千代田線6000系が、線路の両脇にスラムがびっしりと並ぶカンポンの中を通過していきます。この線路脇の密度は国内ではまずありません。この場所を通過する時は「建築限界測定車」に化けることもあります。
6130Fについては一連の流れを撮影できましたが、まずはカンポン通過回送から掲載していきます。 カンポンのイブーたちが飲料水のカロン缶を抱えて井戸端会議しているところに、見知らぬ顔のマニアが集結、日本からの新しい電車が通過すると知るとざわつきだし、家の中からわざわざ出て見にくる人も。そして、遠くから黄色い救援車が睨みをきかせながらゆっくりと近づいてきます。
黄色い牽引車と6030号車が睨めっこしている間から、カンポン住民の母子と一瞬目が合います。住民たちは日本からの新しい電車の通過を見つめていました。
連結面のエアホースですが、ブレーキ用ではありません。空気バネに空気を供給するもの。ブレーキが効く軸は救援車2両の8軸のみで、6130Fはぶら下がっているだけです。
営団マーク付きはバグースですね。二つ折りの古い携帯電話で写真を撮るバパッもいました。
6130号車の営団マークはPASOSO留置中に剥がされてしまいました。6130号車は救援車と連結しており、営団マークのステッカーに手が届き易くなったため、KCI職員が剥がしたのではないかと思われます。剥がされた営団マークは救援車の運転台座席後ろのパネルに貼られていました。
このバパッは振り返って駅方面へ過ぎ去る日本からの電車を見てます。
Tanjung Priok駅に到着すると隣に6127Fが並びました。6130Fは深夜の回送に備え終電まで待機します。
基本的に駅での撮影は許可が必要ですが、日本から新車が来たとなると話は別で、鉄道警察隊やPKDまでもが記念撮影をしていました。