正月早々Purwakarta駅へ行ってまいりました。山のように積み上げられたエコノミー電車の解体が始まったとの情報を得て、4年ぶりの訪問となりました。
インドネシアの新年はお休みでジャカルタと各地方都市で民族大移動があるため、優等列車は軒並み満席となっており鉄道会社のアプリから予約が出来ない状態でした。
プルワカルタ駅に行く為には、アプリに掲載されていない鈍行列車に乗車するか、高速バスで向かう必要があります。
幸い6000ルピア(約45〜48円)の鈍行列車チケットが購入できたので、TanjungPriok駅から約3時間かけてPurwakarta駅へ向かいました。
プルワカルタ富士の頂上に君臨するDjoko Lelono 1にも重機の魔の手が迫ります。
Djoko Lelono 1は流線型の顔のエコノミー電車です。エコノミー電車は非冷房でドアは開けっ放しで走り、時には屋根に人を満載していた電車で、エアコン付きの日本中古車より運賃が低廉となっており、貧困層が利用していました。
Djoko Lelono 1はエコノミー廃止が近いのにも関わらず、ドアが開閉できるよう整備が行われた状態で出場し、エコノミーの廃止とともに運命を共にしたかわいそうな電車でした。
クレーン二台が解体場の敷地内に搬入され、作業にあたっていました。
バーナーで車体を半分から四分の一程度に切断して、廃車体の山を切り崩していました。
切り崩された車体は解体用の治具を付けたパワーショベルによって細かく刻まれていました。
年始からこの世の終わりのような風景の所へ行ってきてしまいました。
客車内。1960年代製の客車も連結されていました。
Cikampek駅までは全席埋まり、通路まで立ち客が溢れるほど混雑していました。