ブエノスアイレス郊外の営団丸ノ内線900形レストラン

ブエノスアイレス郊外の丸の内線900形レストラン
 アルゼンチン、ブエノスアイレスの地下鉄B線にて活躍していた丸ノ内線900形が、ブエノスイレス州ピラル市内のショッピングモール、エスタシオンピララー(ESTACION PILARA)にてハンバーガーレストラン、シミーバイーア(Shimmy Bahia)のイートインスペースとして活用されていた。


 このショッピングモールに行ったのは平日の昼間であったが、利用する客も疎らだった。オープンから数年経過しているが、内装工事の途中で放置された箇所がいくつかあった。すでに撤退したテナントもあり、店舗はすべて埋まっておらず歯抜け状態だった。営業していたのはスーパー、レストラン、雑貨屋、不動産屋、洗車屋ぐらいで、訳有りのショッピングセンターのような印象を受けた。
 Google Mapsの情報によるとシミーバイーアは営業中となっていたため、ここで昼食にしようと計画してたが、既に撤退しておりプランの変更を余儀なくされた。情報が更新されていなかっただけのようだ。


 日よけのテントのロゴはスーパーマーケットのものに変わっていた。円形の看板にハンバーガーレストランのロゴがあったが撤去されていた。


 入口。現在改装中ですとの張り紙。少し色あせていた。


 窓下の白い帯に描かれているのがレストランのロゴ。


 入口の裏手側はサインカーブと白い帯が残されていた。

 車体はグレーの塗料で再塗装されている。車両の床下機器は残っているが台車は無く、H鋼で作られた台座に載せられていた。車体の周囲はウッドデッキでプラットフォームが作られていたり、入口が取付けられていた。入口側は店名のロゴシールの帯が貼られ、裏手は白帯とサインカーブが残っていた。ショッピングモール内の警備が行き届いた状況にあるからか、落書きや破壊行為は受けていなかった。保存状態は良好といえる。外の写真を撮っていると事務所の方から声を掛けられ、日本から来たというと、車内に入る許可を頂けた。おまけに記念写真まで撮影していただいた。グラシアス。
 車内にはテーブルが備え付けられ飲食が可能となっている。座席も張り替えられビニールとなっていた。車内の椅子にはホコリが溜まっていたことから閉店から有る程度の時間が経過していることが分かる。外の車体番号が塗りつぶされていたので、車内の車体番号を探したが剥がされおり、見つけることができなかった。
 現在はスーパーの所有物となっており、入り口のドア窓の張り紙には改装中ですご不便をおかけしますと書いてあったので、今後の活用方法に注目したい。


 サインカーブ。

 保存情報の手がかりは2016年頃に現地鉄道情報サイトEnelSubteに、ピラール市パナメリカーナのショッピングモール内にブエノスアイレス地下鉄、スブテ(SUBTE)のB線(Linea B)で使用されてた丸ノ内線車両を使用したレストランがあるとの記事だ。
 記事にはレストラン名については記載してなかったが、地区名が記載されていたことから、Google Mapsの衛星写真で調査を行うも、衛星写真の撮影時期が古く手がかかりが得られなかった。方法を変更し、それらしいキーワードを入れてインターネット検索を行ったところ、記事に掲載されていた丸ノ内線レストランの利用客のレビューに投稿画像があったことから、店名の特定に至った。

 この車体は地元の解体業者イエロビアルピラール社がと記事に書いてあったことから、この会社について調査すると、廃車の500形を吊り上げている写真があったことから、敷地内に廃車体があるのでは無いかと衛星写真マップで調査したところ、敷地内に500形らしき車体が約十両有ることが分かる。この解体業者についても撮影の許可が取れたので別記事にて掲載する予定だ。