ブエノスアイレス郊外の解体業者で留置中の営団丸ノ内線500形

アルゼンチンブエノスアイレス地下鉄の墓場
 アルゼンチンのブエノスアイレス市のセントロから約2時間の距離にあるピラル市。その市内にイエロビアル(Hierro Vial)社という解体業者がある。その解体業者のヤード内ブエノスアイレス地下鉄B線で活躍していた営団丸の内線500形の廃車体12両が留置されている。敷地の様子はGoogle Mapsの衛星写真から確認できる。
 業者の入り口に行ったところ、作業員の方々がいたので、挨拶の後、日本の地下鉄の廃車体を見せていただけないでしょうかとお願いしたところ、コチェミツビシ見たいのか!と言われ解体場内を案内していただけることになった。ムーチョグラシアス。

 それでは、アミーゴのあとについて解体場の中へ行ってみよう。

 搬入から数年経過している2019年3月でも12両がスクラップにされておらず、産廃に囲まれて留置されていた。この解体業者は鉄道事業者を得意先としているようで、産廃の中には古マクラギや発生レール等もあった。
 留置車両は台車を外され車体だけが地面に直接置かれ、ほぼすべての車両に落書きがされていた。解体業者側が解体作業を行ったのか荒らされたのかはわからないが、留置車両の車内も部品が外される等、荒れた様子だった。この解体業者は2年前に900形1両を市内のハンバーガーレストランへ転売しているが、この荒れ具合では今後店舗等に転用するのは難しいのではないかと思われる。
 解体場内は足元の悪い箇所が多数あった。地面は敷鉄板等での養生もされていなかったためぬかるんでいた。また産廃が山のように積み上げられていたり、植物が繁茂していたために、立ち入りできない箇所があった。

 今回番号が分かったのが619, 623, 624, 633, 697, 698, 721, 904号車の8両。
 番号が分からなかったのが4両で、内訳は500形2両と900形2両だが、900形のうち1両は917号車と思われるが未確認。

営団500形B線引退車両 Pilar市内解体業者留置
 Pierre2427様が2017年8月に、このヤードを敷地外から撮影し、レポートされている。この時点では800号車と912号車の留置が確認されている。今回番号不明の500形が2両いたが、前面窓がHゴム化されていないことや編成表記が無かったことからどちらも800号車ではないと判断できた。800号車はこの1年半の間にスクラップまたは転売されたのではないかと思われる。912号車については確認できていない。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄900形904号車 廃車体 Piral市内にて
 入口から近いところに放置されているのが900形904号車。コレークティーボ(バス)通りからも見える。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形623号車 廃車体 Piral市内にて
 続いては623号車。前面のライトケースが取り外され、側面は落書きされていた。ピンク色の内装の車両。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形623号車 廃車体 Piral市内にて
 画像左奥の車両が623号車。手前の車両は落書きにより番号確認ができなかった500形。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形698号車 廃車体 Piral市内にて
 698号車。側面全体にブルーの落書きがされている。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形 廃車体 Piral市内にて
 ヤードの南側。画像左側の二分割されている車両が624号車。624号車の向こうに4両が隙間なく並べられている。画面一番右に車端部だけ映っているのが697号車。 

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形 廃車体 Piral市内にて
 624号車は車体中央の部分で二分割にされていた。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形 廃車体 Piral市内にて
 624号車の車内を見ると「く」の字のように折れ曲がっている。非常灯、つり革の握り棒やシートの座面がなくなっていた。マクラギが車内に転がっている。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形 廃車体 Piral市内にて
 前面部分。貫通扉も取り外されていた。運転席側のガラスにはF編成であることを示すステッカーが貼付されている。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形 廃車体 Piral市内にて
 4両並びのうちこちら側に顔を向けていたのがこの619号車。解体業者のGoogleページの写真より、左隣の車両は917号車と思われるが、直接確認できていない。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形 廃車体 Piral市内にて
 619号車の車内からも部品がなくっている。隣の車両のわずかな隙間にも植物が生えている。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形 廃車体 Piral市内にて
 F編成だった697号車。前面窓に描かれた何かの顔のような落書きが非常に不気味に感じる。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形 廃車体 Piral市内にて
 マクラギとケーブルラックの山の向こうにJ編成の先頭車を発見。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形 廃車体 Piral市内にて
 J編成の633号車。画面左の奥の車両はB編成の721号車。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形 廃車体 Piral市内にて
 904号車から通路を挟んで向かい側にあった骨董品の台車。500形の台車は見かけなかった。
 解体場ツアーは終了。お礼を言ってアミーゴとさようなら。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形 廃車体 Piral市内にて
 ピラルから去る前に裏手の未舗装路にも回ってみる。解体場と道路の間の緑地には馬が放牧されていた。牧場越しに624号車が見えた。624号車の左に4並びがある。

SBASE Subte Linea B 営団地下鉄500形 廃車体 Piral市内にて
 4並びのうち2両が900形で2両が500形ということが分かった。この画像の500形については番号不明。特徴は行先幕の窓のHゴムが塗装されておらず、前面窓がHゴム化されていないという点。植物で視界が遮られているので冬季の訪問がよさそうだ。