INKA製新車 KCI CLI-225系CLI225.1001F ボゴール線(DP-JAKK間)試運転

2025年4月下旬から5月中旬にかけて、INKAで製造されたインドネシアの国産電車 CLI-225系(EA207系,IE305系) 1001F(CLI-225.1001~1012)の試運転が、ボゴール線のデポック駅~ジャカルタコタ駅間で行われました。

KAI Commuter CLI-225系(EA207系,IE305系) CLI225.1001Fの試運転 デポック駅にて
4月29日に行われた日中試運転ですが、こちらに到着してデポック駅に向かったところ、前面ガラスに「UJI COBA/ON TRIAL」(試運転)と書かれたステッカーが貼ってあるCLI-225系が入線してくるタイミングでした。シャッター切りながら、225いいねしました。(親指を立てる)

続きを読む

日本製気動車 KRD MCW302で運行中のバタラクレスナ号

2025年2月1日より、ウォノギリ線のバタラクレスナ号が、INKA製のレールバスに代わり、日本製ディーゼルカーのKRD MCW302で運行されるようになりました。MCW302の定期運用は、この路線が唯一ですので、座席夜行列車で約7時間かけてジャカルタからソロへやってきました。
KA BATARA KRESNA
本日の編成は、ウォノギリ方から、1号車 K1 3 82 01 SLO 40PNP、2号車 K1 3 82 03 SLO 40PNP、3号車 K1 3 87 01 SLO 16PNP (トイレ・発電機付き)の三両でした。全車冷房化とリニューアルがされているため、とても快適です。
この列車の始発駅、プルウォサリ駅の留置線には、MCW302改造のレールクリニックも留置されていました(写真右)。
終点のウォノギリ駅までは約1時間の道のりです。プルウォサリ駅からソロコタ駅間は併用軌道となっており、フルサイズの気動車が自動車やバイクと一緒になって約20分かけて走る区間が見所です。運賃は、補助金が投入されているため、4000ルピアとかなり安価です。 続きを読む

東急電鉄8500系8618F JALITA リバイバルカラー

2025年4月に電化100年記念に併せて8618FがJALITA化され、ジャカルタコタ駅で行われたイベントで展示されました。
イベント後は、予備車となり定期運用には入っていなかったのですが、この度タンジュンプリオク線運用に充当されたため撮影と乗車をしてきました。
KAI Commuter 東急電鉄8500系 8618F JALITA リバイバルカラー
ずっと見たいと思っていた初代JALITAカラー、本当に見れてよかった。
かつて8613Fがまとっていたインドネシア版歌舞伎色は本当にカッコいいですね。
続きを読む

北ジャカルタの人工島にある山手線E235系カフェに行ってみた

先日、北ジャカルタのPantai Indah Kapuk(PIK)のゴルフ島(D島)にある、ループラインコーヒーという、インドネシアで山手線乗車気分が味わえるカフェのチェーン店「ループラインコーヒー」(Loopline Coffee)へ行ってきました。
PIKのゴルフ島への公共交通はバスのみで、トランスジャカルタの無料の系統もあるので、それに乗って行ってきました。島は、北側をゴルフ場と住居系、南側を商業系と住居系といった土地利用になっていて、人工的に開発された土地であるため、区画割は整然としています。商業系は、メイン道路沿いに設定されていて、沿道に並ぶ店はほぼほぼ簡体字を掲げており、新しいチャイナタウンといった感じです。住居系の用途はメイン道路から少し入ったところに設定されていて、ゲーテッドコミュニティで、ゲートの中は低層高級長屋街です。テラスハウスの駐車場にはイイ車が置いてありました。そんな島の南側にこの店はあります。

Loopline Coffee PIK 北ジャカルタの山手線E235系カフェ
Loopline Coffeeはここ数年で拡大したチェーン店で、PIK以外にもジャカルタ周辺に複数店舗を展開しています。山手線E235系の先頭車があるのはここPIKとSCBDだけのようです。
運用削減で余剰となった山手線のE235系がインドネシアにやってきたというわけでなく、木材等を使ってE235系が再現されています。ヘッドライトや行先表示器のLEDがついていてE235系らしさを感じます。
インドネシアの人々もE235系が好きなのでしょうか、INKAの新車もE235系に寄せている部分もありますし。そんなこんなで写真を撮っていたら店員さんが出てきてくれたので、さっそくお店の中へ向かってみましょうか。 続きを読む

鉄道車両メーカーINKAのカフェArumDaluと燃油ターミナル専用線

INKAのカフェArumDalu B5012
インドネシアの鉄道車両メーカーINKA(PT.Industri Kereta Api)のカフェArum Daluへ行ってきました。建物内ではINKAの歴史と実績の紹介や模型が展示してあります。外には保存車があり、インドネシア初の国産客車の中では飲食ができます。
マディウン駅の北側にあり、駅から約400mなので徒歩でも行けます。敷地の前にはマディウン燃油ターミナル専用線が通っています。

続きを読む

電車の墓場 チカウム・パシルブングル

もうすぐ彼岸ですね。2023年2月にチカウム駅とパシルブングル駅にある電車の墓場へ墓参りしてきました。
両駅に停車する列車がなく、両駅は許可がないと近くで撮影できないので、ジョグジャに向かうFajar utama YKの車内から見てきました。
列車はPasirbungur駅、Cikaum駅の順番に通過しましたが、103系が眠るCikaum駅の様子から紹介します。

電車の墓場 チカウム・パシルブングル
立ち入り禁止の看板の向こうに見える103系の先頭車。
前面はツタで覆われ始め、緑のコケが生えている部分も。時間が経てば山手線のような色になるのかも。
積まれた台車もツタで覆われていますね。
続きを読む

インドネシアKCIの東急車 ‐ 2023年2月

Kereta Commuter Indonesia 東急8003F
本家東急では田園都市線から8637Fが引退し、8000系列が走る姿を見れなくなってしまいました。
インドネシアではまだ現役で、2月の滞在期間中は8003Fと8610Fがボゴール線運用で走っていました。
8003Fは前面のみ赤帯の新色になっていていましたが、側面はそのまま。8613Fから始まった赤と黄色の塗装でしたが、その他の形式も新色化が進んでおり、旧塗装は少なくなっています。8000系列は前面の新色化が済んでいます。

続きを読む

道路上の列車レストラン ボゴウォントグルメセンター

インドネシアのジャカルタから列車で東に約640㎞、鉄道車両が生まれる街、マディウンに行ってきました。マディウン駅からバイクタクシーで10分ぐらいのところに、ボゴウォントカリナリーセンターという、道路上に鉄道車両が置かれた列車レストランがあります。
インドネシアマディウンの列車レストラン ボゴウォントカリナリーセンター
ボゴウォントは通りの名前で、この通りには1980年代までマディウンから南に約30㎞離れたボノロゴ間を結ぶ鉄道が通っていました。2022年に廃線跡を観光目的に活用するためにアスファルトで埋められていた線路を120mほど掘り起こして、INKAからレストラン用鉄道車両を搬入し、一帯の整備が行われました。当初は製糖工場の蒸気機関車を置く計画もあったようですが、結局搬入されたのが、INKAの在庫車両でした。車両の内訳はHolecAC先頭車2両、パノラマ客車のモックアップ1両、高速試験車1両、貨車1両の計5両でした。
改造からすぐに運用離脱してしまったレア車両HolecACを見て乗れるのはここだけです。

夜はライトアップされて映えますので、夕方から夜中にかけていくのが良いでしょう。

続きを読む